五年生の二学期から、算数のみZ会の中学校受験コースを通塾に変更しました。
算数のケアレスミスや知識定着を目的としての通塾への変更なのですが、他の教科への思わぬ副産物があったのです。
算数を塾に変更した効果
算数は通信教育の弱点に見事にハマってしまった
算数をZ会の中学受験コースから塾に変更した一番の効果は、わかったつもり(うろ覚え)で先に進むことが減ったことだと思います。
Z会の中学受験コースは、タブレットによる通信教育なので、受講生の理解度にあわせた進み方ではありません。
映像を視聴してノートを書いてどんどん先に進むので、わかったつもりで先に進んでしまうことも多々あったのでは?と思います。

わからない内容は、何度も要点の授業を聞くことができるのが通信教育の良い点なのですが、何度聞いてもわからないものはわからず、諦めなければならないこともあるのです。
勿論、映像やテキストでわからないところは、可能な限り親が説明方法を変えて教えるのですが、子供のわからないところをほぐすような理解できる言い回しや例え等が上手くできず、やはり素人の解説なので子供も「ふぅ~ん」って感じで、完全理解には至らず、不完全燃焼のままということもあったのです。
通塾で算数の基礎的な理解度が格段に上昇
塾では、解き方の解説と演習がセットになっており、理解が浅い単元は詳しく再説明してくれます。
そして習った解き方を定着させるため、自宅で行う宿題が毎日課されるのですが、わからなかった問題は、「何がわからないか」を親が付箋にコメント書いて張っておくと次の講義の時に詳しく教えてもらえるのです。

もちろん、素人の拙い説明ではなく、プロ(アルバイトもいますが・・・)が子供が理解しやすい説明で教えてくれるので、子供も「ものによってはZ会より、わかりやすい」と言って気に入っています。
なので、わかったつもりで先に進むことが減り、数か月過ぎるとちょっとずつ知識が定着してきたように感じます。
あわせて、毎日少しづつでも計算問題や一行問題に触れていくので、テスト時のケアレスミスが確実に減ってきており、全般的な基礎力アップに繋がっていると思います。
Z会と塾の違いについて
Z会では考え方を理解することに軸足があるのに対し、塾は入試問題を解くことに軸足がある点に本人の戸惑いが少しあったようです。
塾で公式を教わってくるのですが、「なぜその公式なのか?」という部分が、本人はモヤモヤしているようで、公式の成り立ちを理解するまで質問を繰り返してしまいます。
一度納得(理解)すると応用問題を解く際にも繋がると思うので、根本的には良いことなのですけど、こういったところがZ会から通塾に変えた影響なのかもしれません。
国語も塾に変更することに
様々な塾の模試を受け、国語にも弱点が見つかった
通信教育だと、他の子達と比較する機会が少ないため、自分の立ち位置を知ることができません。
また、自宅での通信教育中心なので、自分のペースで問題に取り組む癖がついており、時間内に解答することはあまり意識にありません。また、試験会場の雰囲気にも慣れてもらおうと外部の模擬試験をいくつか受けてみることにしたのです。
しかし、今は未曾有のコロナ禍真っ最中!試験会場での試験ではなく、自宅受験になってしまったのです。本当なら、試験会場で他の子達と一緒に試験を受け、刺激をもらってきて欲しかったのですが、仕方ないですね・・・。
いろんな所でコロナ禍が影響してきますが、中学受験を意識してから受けた模試で、国語に関する弱点が発見できたのは、予定外ですが良かったと思っています。
国語の弱点①:長文読解の時間配分
試験会場で他の子達と一緒に模擬試験を受けることで、入試の雰囲気も感じて欲しかったのですが、コロナ禍で自宅受験に!
ですが、自宅受験により、これまでの「なんとなく受けていたテスト」とは異なり、「中学受験を意識して受けた試験」の様子が見れたのは収穫でした。
それは、国語の長文読解に対する時間配分です。息子ちゃんは児童用の小説等を読むのも大好きで、Z会の国語も長文読解はそれなりに答えられていました。
なので、長文読解はそれほど弱点だとは思ってなかったのですが、実際にテストを受ける姿を見ると「時間が足りない」といって、プチパニック!!

結局得点できそうな問題も手を付けられずに試験時間終了・・・。こんなことが何度か続いたのです。
そういえば、Z会では何度も理解できるまで長文を読み返すなどして、問題に取り組ませていました(「読んだらわかるから、丁寧にもう一度読んでごらん!」って助言していましたし・・・)。
長文を読みこなすなら、わかるまで何度も読み返すのは良いですが、受験対策としては適切ではない助言だったのかなぁ・・・と、猛省です。
国語の弱点②:1~4年生の漢字について
中学受験を意識した本気の回答用紙を見て、愕然としました・・・。
字が汚いのはわかっていたので、なるべく綺麗に書くこと!汚い字は見直し時に書き直さないとマルにしてもらえない!と伝えており、本人も頑張って書き直しておりました(それでも汚いですが・・・)。
しかし、他の子達が解けているであろう漢字の書き取りが壊滅的にできていないのです・・・。

五年生になり、学校の漢字テストは毎回95点位取ってくるのですが、模試の漢字書き取りはなぜか書けない様子・・・。
そういえば、1~4年生までは、漢字が苦手だったかも・・・。五年生になって、急に覚え始めたので安心していたのですが、1~4年生の時に覚えるべき積み残しがあるってことにこの時、初めて気がついたのです・・・。
漢字は頑張って覚えるしかないのですが、とても時間がかかると思います。なので、入試の1年以上前に気が付き、対策できるのはとても良かったと思います。
お試しで、国語も冬期講習に参加!結果、通塾に変更!
時間をかければZ会の中学受験コースでも長文読解を行えるし、解説もわかりやすいです。ですが、時間内に効率よく問題を解くための、長文読解のポイントやテクニックも身に付ける必要があるのでは?と思い、国語のみ冬期講習をお試しで受講することにしたのです。

すると塾の先生からは「思ったより長文読解できている」とのこと。だが、回答を書き出すテクニックが足りないとのことでしたので、まさに求めていたことを指摘されちゃいました。
本人に国語の塾の様子を聞くと「Z会がわからないわけではないけど、塾のほうがわかりやすい」とのこと。
算数を塾に変えて数か月後には少しづつ結果も出始めているので、国語も同じように結果が出るのかもしれないと期待し、算数に続き国語も6年生課程よりZ会の中学受験コースから通塾に切り替えることにしました。
副教科(理科・社会)は引き続きZ会の中学受験コースを続けます
算数に続き国語もZ会から塾に切り替えることになりました。

では、理科・社会はどうしようかな?ということなのですが、この2教科についてはコンスタントに点数が取れており、偏差値も目標の学校のレベルに達しています。
国語・算数は受験での中心となる教科のため、理科・社会は算数・国語並みに時間をかける必要はないと考えます。むしろ理科・社会より、算数・国語の対策に時間を費やすべきとも考えます。
また、理科・社会は覚えることが多い教科というイメージがあるので、要点の学習よりドリル的なものを中心的にこなしたほうが、より点数が取れるようになるのでは?とさえ、思っています。
これらのことを踏まえ、本人と話し合ってみたら、Z会の中学受験コースの理科・社会はタブレットの授業を聞けば内容がわかるし、点数も取れているのでこのまま続けたいと・・・。
絶対にZ会の中学受験コースから変更しなければならないわけではなく、本人も続けたいというのであれば、この2教科は6年生課程も引き続きZ会の中学受験コースで勉強することに決定です。
Z会の中学受験コースから「算数」「国語」を塾に切り替えたことで、全体の勉強のペースが作れるように!
これまで、時間がかかってもZ会の教材を1日1~2教科こなしてきました。時には1教科2~3時間かかることもあり、そのしわ寄せが他の日や土・日曜日に集まってしまったり・・・。
本人もズルズルと積み残しが溜まって行く様を良くは思っておらず、何とかしたいという思いから、焦って先に進もうとするため、なかなか内容を理解できないという悪循環に陥ることも・・・。

通信教育のスケジュールに追われ、とても効率的とはいいがたい状況だったのですが、理解に時間がかかっていた国語・算数を塾に切り替えることで目標の学校にあったレベルの勉強になりました。
宿題も目指す学校にあったレベル・量になったため、Z会の中学受験コースのように1教科に毎日2~3時間かける必要もなくなり、本人の精神的負担もだいぶ減ったように感じます。

そして、日々テキストをこなすことに追われてしまい、なかなかドリルまで実行する時間がなかったのですが、日によってはドリルまで手が出せるほど余裕も生まれてきたのです。
結果として、今まで通り何も変わらずZ会の中学受験コースを続けているだけなのですが、外部模試の成績が上がってきているのです。

国語・算数を通塾に変えることで、この2教科は効率的に身の丈に合ったレベルの授業を受けることができ、生まれた余裕が通塾していない理科・社会にも良い効果が出てきたのには驚きました。
6年生の夏ごろから、もう少し具体的な対応を考えなければいけないと思いますが、今のところバランスの取れた今の形で進めていこうと思います。
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