理科・社会は通塾せずZ会で大丈夫か?
理科・社会は通塾せずZ会中心で大丈夫か?と問われれば、我が家では「イエス」でした。
5年生の夏頃から算数・国語はZ会の中学受験コースに全く歯が立たなくなり、教材をこなしても無駄に時間だけ費やしてしまうばかり・・・。
結局、苦手意識だけが増幅するばかりか、他の教科の勉強時間まで奪ってしまい、すべての教科で理解度が下がるというバッドスパイラルに突入しておりました。
そこで小学5年生夏から、算数・国語は個別指導塾に切り替え、理科・社会のみZ会の中学受験コースで勉強することにしたのです。
算数・国語を塾に切り替えたことで、本人に合ったレベルとペースで勉強ができ、理科・社会に費やす時間が確保できるようになり、理解度も増していったようでした。
ただ、こなした単元をキチンと理解できているかといえば明らかに「NO」で、どんどん忘れていくのが当然ですなのですが、算数・国語に比べると苦手意識が少なく、なんなら理科は得意科目と勘違いするくらい効果テキメンでしたね・・・。
Z会の算数・国語はリタイアしたという劣等感的感覚があるようで、得意な理科・社会ならZ会でも大丈夫!と自信を持っていたいらしく、この2教科は自分に「得意科目」と言い聞かせながら取り組んでいたので、このまま頑張ってもらうことにしたのです。
と言っても、ただただ教材をこなしていくだけでは限られた期間で受験で点が取れるレベルまで到達できません。やるだけではなく、頭に入るやり方で実行しなければ意味ないですからね。
そこで、我が家で実践したZ会中学受験コースをベースとした中学受験の勉強方法を紹介しますので、Z会だけで大丈夫かな?と心配される方の参考になればと思います。
ただし、中堅校レベルの話ですよ。最難関校のことはわかりませんので、あしからず!
Z会中学受験コース理科の使い方
Z会の中学受験コース(理科)は3階建てのカリキュラムとなっているように思います。
- 4年生後半から5年生の前半までに全単元を学習
- 5年生から6年生の一学期頃により深く全単元を学習
- 6年生の夏以降は頻出単元を中心にもう一回全体の復習
1階部分は基本的な知識の勉強なのですが、最難関校を目指さない中堅校辺りをターゲットとしている子には、ペース・1回あたりの分量など、リアルタイムで受講するには厳しいかもしれません。
本来ならここでしっかりと基礎を固めて、身につけた知識を忘れずに進めれば一番なのでしょうけど、そんなのは『無理』と諦めましょう。
そんな子が2階建て部分に差し掛かると理解できる単元と理解できない単元がハッキリとわかってくるのです。
その時に理解が難しい単元については、1階部分の同じ単元に戻って復習してみるとなんとなくうろ覚えだったことや理解できていなかったのかがわかり、案外スルッと頭に入っていくようなんです。
一回目から確実に知識を積み重ねられれば一番ですか、中堅校を狙うならこれくらいの回り道で丁度よいのかもしれません。
なんせ、難関校狙いではないのですから!
実際、いくつかの過去問を見ても中堅校や大学付属の中高一貫校では応用問題より基礎的な問題が多いように思われ、基礎的な問題を如何に落とさず得点するかが大事なポイントになってきます。
なので中堅校狙いならば、6年生1学期の2階部分は弱点の洗い出しくらいに割り切るくらいでちょうどよいのかもしれません。
Z会中学受験コース社会の使い方
中学受験の社会科って範囲がとても広いですよね。
しかも、地理や歴史や公民など、学ぶべきこともとても多く、習っていない漢字で回答しなければならないのが難点です。
実際、Z会中学受験コース(社会)のカリキュラムを見ると4年生後半から6年生の1学期位までの約2年近くの期間をかけて一通りの範囲を学ぶような感じになっています。
これだけの期間をかけて、幅広いジャンルの知識を身に着けたとしても、中学受験での社会科の配点は理科・社会の2教科なのに算数・国語の半分くらい。実質1/4ってことになったりします。
なんか割に合わないなぁ~・・・ってのが正直な感想。
でもやらないと他の子と差がついちゃうし・・・。
でもどこから手を付けたほうが良いのか?って感じです。
我が家ではその判断が付けられず、とりあえずカリキュラム通りにこなすことを目標に頑張ってみました。
しかしながら、ボリュームと内容の難易度から、毎回のテキストをこなすのも厳しくなってきたのです。なので知識もなんとなくのうろ覚えになっているらしく、模試を受けても漢字で答えるべき問題はことごとく間違えるし・・・。
漢字の間違いはタブレットの影響もあったのかもしれません。模試を受けても本人は手応えを感じているのに結果がついてこないのは、ある程度はうろ覚えて知識が頭に入っていてもアウトプットが足りない証拠なんだと思います。
いよいよ社会もZ会から離脱かな・・・と思いつつ、溜まる一方のこなせていないテキストがどんどん山積みとなっていきます。
社会の範囲が広いから全部覚えるのは無理だし、白地図と歴史のマンガで何とかなるかな?とか思いつつ、お金も無駄だし、Z会中学受験コースの社会はやめても良いかな?とずっと逡巡を繰り返していました。
でも、無駄だと思っていた山積みのテキストは6年生後半でとても役に立ってくるのです。
6年生の後半からは過去問が勉強の中心になっていきます。なので、アウトプットは過去問。間違えた問題はZ会のテキストで復習するというやり方が良いペースとなって、少しづつ点も取れるようになっていったのです。
また、タブレットで行うドリルは、素早くかなり多くの問題を解くことができるので、過去得意としていた単元が短時間で復習できます。車で移動中とかスキマ時間の勉強などにも使えるので、こちらも二学期頃から大活躍しました。
6年生の1学期までに勉強方法が確立しなくとも、色々と試して本人に合ったZ会の教材の使い方を見つけてみるのが良いのだと思います。
おそらくどのメソッドを使っても、使いこなせなくては意味がないので、色々と足掻いて本人の型を見つけるのが大事なんだと。
我が家では6年生夏休みまでかかりましたが、他のメソッドへ浮気せずZ会を続けていたから、軸となる判断基準が作れ、本人に合った勉強スタイルの発見に繋がったんだと思います。
4年生後半から6年生の1学期までのテキストとドリルは、6年生2学期以降の巻き返しに大活躍するので、途中で挫折して路線変更せず、足掻いてみることが重要だし、たとえ中堅校狙いであってもZ会中学受験コースはとても役に立ったと考えます。
コメント